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à la recherche du temps perdu・・・失われた時を求めて SINCE1965・新所沢ジャズ屋スワン二代目ママの独り言。20代の10年間はフランス・パリで某有名オートクチュール・メゾンなどでデザイナーとして働いた後、パリで会社を設立し独立。先代ママの死をきっかけに、スワンのママとなり、パリと所沢を往復する生活が3~4年続く。スワンの2代目として一時帰国時も含めもう27年目!

John COLTRANE & Billie HOLIDAY

ジョン・コルトレーン(1926年9月23日 - 1967年7月17日)
ビリー・ホリデイ (1915年4月07日 - 1959年7月17日)
今日は命日です。

私は、この2人が特に嫌いだ・・・。
いつも短絡的で感情的で、言葉数の少ない、
誤解を招く、私の言い方にするとこうなる・・・。

ここ2~3日のように家から一歩も出れない鬱状態だと、特に嫌いだ。
こういうbadな気分の時に聴くと、
心がえぐられて、剥がされてて、揺さぶられて、涙が止まらなくなり、
死んでしまいそうになる。
レディ・ディの歌った "Strange Fruit"なんて聴いた日には自殺行為である。

私のママが死んだ時、一代目マスターは通夜と葬式で、
コルトレーンの「バラード」とエヴァンスの「ワルツ フォー デビー」を
延々とかけさせていた。
ママが死んだ事を正確に理解していない私は
今でもこれを聴くと感情がコントロールできない時も多い。

でも、気分の良い日は、聴きたくて聴きたくて、
開店前に、誰もいない店で準備をしながら
大音量でインプレッションズをかけたりする。
すごく、仕事がはかどるのだ。益々気分良くなっていく。
不思議だ・・・。
なんなんだ?!?! これは??? といつも思う。

LinkaのテレタビーズのDVDが終わったので
「アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」をかける・・・。

私はジャズ屋をやっているくせに、評論とか系統立ててのお話は、あまり興味ない。
その評論だか、伝記だか読んだところで、
最初に受けた曲の印象はほとんど変わらないから。
でも一通りは目は通す。
中には、だから、こういう演奏になる訳か・・・と納得するときもある。

だからと言って演奏が出来るのかと言われても、
小学校までやっていたピアノでショパンのノクターンが弾けた程度。
コードって何?って感じである・・・。
このアドリブが技術的に上手いのか難しいのかなんて、興味ない。
それは演奏者が考える事で、
私がなすべきことは心をこめて聴くことであると思うから。
でも、感情移入し過ぎると、体調によっては心が崩壊してしまうのだ。
危険だ・・・といつも思う。

生まれた時から、ジャズがガンガン鳴っている家に生まれたからか、
自分の耳には、少しは自信がある。
けれど、とても感情的なので
今、凄く良くても、明日にはどうでも良くなったりする。
「オススメとかありますか?」とか聞かれても、答えられない時がある・・・
それって「ジャズって何?」と言うような抽象的な質問でもあるから。
自分で探せば? 逆にあなたのオススメ教えてくれる? と
思っていたりもする・・・。

1曲目「スピリチュアル」です。
何か、いいようの無い感情が渦巻いている・・・
ゴスペルソングでは言い表せない何かが訴えてきます・・・。
ドルフィーのバスクラと、やはり、マッコイのバッキングがいいなあ。

Linkaがジャンプしながら聴いている、笑っている。
ちょっとは鬱状態から抜けられるかなあ・・・。

誤解があると思いますが、
コルトレーンとビリー・ホリディは、良く聴きます。
なんか、嫌いだ~と命日に書いてしまったので
夢でうなされるかもしれないなあ、とちょっと怖くなってきました。
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by swanmaki | 2005-07-17 23:01 | Jazz et musique